刀(銘)備前国住長船祐定作
天文二二年八月日
(附)変り塗鞘半太刀拵



 刃長  ニ尺三寸四分(70.9cm)
反り       六分二厘(1.9cm)
元幅      壱寸二厘(3.11cm)
先幅      六分八厘(2.08cm)

(財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書



 祐定は末備前と称される室町時代末期の長船鍛冶の中でも最も繁栄した一家であり、銘に俗名を冠した祐定は21人いたといわれている。
 本作は天文四年紀の長船祐定の作で、俗名は見られず、いずれに該当するかは明らかでないが、祐定一流の出来口を見せた入念作である。小板目肌がよく錬れてつんだ鍛えに、地沸が微塵に厚くつき地景が入り乱れ映りが立ち、刃文は腰びらきの互の目に丁字、角ばる刃、尖り刃、足、葉、小さな湯走り等大小多種の刃が交じり、祐定の特色が顕現された覇気に溢れる優品である。
 尚、附帯の半太刀拵も、縁頭、目貫等洒落た金具でまとめられている。