刀 無銘 則重

(附)呂色塗刻み鞘打刀拵



刃長 二寸ニ寸八分(69.2cm)
反り  六分九厘(2.1cm)
元幅 八分九厘(2.7cm)
先幅 六分ニ厘(1.9cm)

(財)日本美術刀剣保存協会 第四十三回重要刀剣指定


 則重は、「古今銘尽」など江戸期の刀剣書では正宗十哲の一人とされているが、現存する太刀や短刀の姿形及び製作手記などからすれば、室町時代の刀剣書に述べられているとおり、新藤五国光門下で正宗とは相弟子とするのが妥当であろう。
 本作は、大磨上で則重と鑑せられ、板目肌が立ち特に鉄に黒味があり、刃中は盛んに沸づき金筋砂流しが頻りに入り、刃中の働きが豊富で相州上工の作風をよく示す一方、焼刃が複雑で金筋が多く目立つ点が則重の典型的な作風と合致しており、加えて平肉も豊かで健全な一口である。
 尚、附属の拵は洒落た金具でまとめられており、特に縁頭は守邨厚隆の在銘品で、拵全体に品格のある保存状態の良い拵である。