刀(銘)長曽祢興里入道虎徹



 刃長  ニ尺四寸四分半(74.2cm)
反り        四分強(1.2cm)
元幅      九分八厘(2.96cm)
先幅      六分六厘(1.99cm)

(財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書

『虎徹大鑑』 146頁所載



 長曽祢虎徹は越前出身の元甲冑師であり、明暦二年頃およそ50歳で江戸に出て刀鍛冶に転じた。通称三之丞と称したといわれ興里と名乗ったが、入道して「こてつ入道」といい、初めは「古鉄」の字を用い後に「虎徹」の文字をあて、さらに寛文四年八月からは「乕徹」の字を使用している。
 本作は、小板目がよくつんだ鍛えに地沸が微塵に厚くつき、地景が細かによく入りかねが冴えている。刃文は小互の目に小足がよく入り、匂は締りごころで明るく冴えるなど、乕徹の作品の中でも出来のよい優品である。
 尚、年記はないが、銘振りから推しておそらく寛文六年〜七年頃の作と鑑せられる。